木曜日, 7月 9 2026

ここではないどこかへ 第2回 「『ひとりでいること』が罰ではない社会を想像したことがあるか」

「最近、誰かと話しましたか」 こういう問いが、メンタルヘルスの文脈でよく使われる。孤独は危険で、つながりは善であるという前提が、その問いの背後にある。 孤独はたしかに苦しい。だがもしかしたら、私たちは孤独そのものに苦しん

ここではないどこかへ 第1回 「社会が『重い』と感じるのは、あなたがおかしいのではない」

朝、目が覚めた瞬間から、何かが重い。 特定の出来事があるわけではない。誰かに傷つけられたわけでも、仕事が嫌いなわけでも、必ずしもそうではない。ただ、起き上がることに、妙なエネルギーが要る。今日という一日を始めることに、小

サレンダーするしかなかった——vibliqが始まるまで

シンプシーから話を聞かされるうちに、私は自分の思考を意図的に止めるようになった。 それまでの私は、何かを聞けばすぐに分析しようとした。仮説を立て、反証を考え、既存の知識の中に位置づけようとする。それがジャーナリストとして

kissApubに迷い込んだ夜のこと

VRChatの検索画面は、少し不思議な場所だ。 ワールドが無数に並んでいて、それぞれにサムネイルがある。意識高い系のもの、ゲーム的なもの、ただ誰かと喋るためだけのもの。ネットコンテンツが常に「最新」「有益」「効率」を競っ

ネタが枯れたジャーナリストが、メタバースを買った理由

仮説を追うのが、私の仕事だった。 証明される前の科学——まだ誰も正しいとも間違いとも言えない領域に踏み込んで、その可能性を言葉にする。意識科学、量子生物学、社会物理学。主流からは少しずれた場所で、それでも真剣に世界の輪郭

1 2 3 13